住宅の基礎工事の重要性とは?現場作業で重要なポイントを列挙!
住宅の基礎工事は、建物を建てるうえで大事な基礎となる部分ですので、非常に重要です。
ただ、素人が見た場合は、どこが大事なのかがわからないことが多いでしょう。
基礎工事の現場作業で重要なポイントを列挙しますので、参考にしてください。
住宅の基礎工事は地盤によってさまざまな種類がある
住宅の基礎工事を行う際には、まず現場での地盤調査を実施したあとに行われます。
どのような地盤なのかを調査することによって、基礎工事の種類が異なってくるからです。
柔らかで軟弱な地盤の場合は、固い地盤まで杭を打つ「杭基礎」が施工され、固い地盤の場合はそのまま基礎が作れるため「直接基礎」と作る形になります。
そして、「直接基礎」の中に「ベタ基礎」や「布基礎」「独立基礎」などがあります。
地盤の状況に合った基礎を作ることが強度的に大事
地盤の状況、固さに合った基礎を作ることが、住宅の強度のために大事なことです。
そして、地盤が弱くて悪い場合は、地盤改良などが行われることもあります。地盤改良後に、基礎が作られます。
強度が強い地盤とは、どのような地盤なのかですが、硬くて引き締まった「硬質地盤」と呼ばれるものです。
地盤沈下や液状化が起こりにくい地盤となっています。
地盤の強さを示す数値の単位kN/㎡「長期許容応力度(qa)」で、測ることができます。
この数値によって、建設省告示でどのような基礎を作らなければならないかが決まっていきます。
基礎を作る現場作業で大切なポイント
地盤に合わせて、基礎の種類を決めることが重要ですが、実際の現場作業でも大切なことが多くあります。
基礎工事は一般住宅の場合は約1ヶ月かかり、期間をかけて、建物の強度を保つために、さまざまな工事が行われます。
その重要性を知っておくことが大切なことです。
地盤を固める「地業」
基礎を作るための現場作業では、地盤を掘削する「根切り」と呼ばれる作業が行われることは、よく知っている人も多いでしょう。
根切り後に石を敷き詰め、ランマ―と呼ばれる機械で地盤を固めます。
「ドドドドッ」と音を立てて振動させながら固めている様子は、よく見られる光景です。
この地盤を固める作業を「地業」と言います。このことによって、基礎を作っても、建物が沈むことを防ぐ役割があり、重要な作業です。
配筋とコンクリート打設
また、基礎は、鉄筋とコンクリートで作って、建物全体の荷重を支えます。
鉄筋の位置をきちんと守って組む「配筋」と呼ばれる施工作業が非常に重要です。
配筋が、基礎の寿命や強度にも大きく影響していきます。建築基準法で決められたように配筋しなければならないものです。
そして、コンクリートは、基礎を支える鉄筋が錆びることを防ぐ役割、基礎の強度を増すためのものとなり、非常に重要です。
現場での作業では、コンクリートを流すための型枠を作っていく作業も大切なポイントです。
基礎と建物の構造体をつなぐアンカーボルトの設置と位置の重要性
型枠を組む作業が終わると、コンクリートを流す前に、基礎と建物の構造体をつなぐ金属製の部材「アンカーボルト」を設置します。
このアンカーボルトも、コンクリートの中に埋め込んでつなぎますので重要です。
土台のコンクリートを流す前にアンカーボルトを埋め込んでコンクリートと一体化させ、土台をボルトで締めて建物の構造体と固定します。
アンカーボルトを施工する際には、位置に気を付ける必要があり、約3m以内の間隔で設置していく必要があります。
そして、アンカーボルトのコンクリートへの埋め込みは、長さ240㎜以上深く埋め込むことが大切です。
ボルトの先端は、土台の上の端よりもナットの外にネジ3山以上出るよう固定します。
柱から20cm内外の位置に付けるように位置も決められているなど、細かな設定があります。
次にいよいよコンクリートを流す「コンクリート打設」の施工を行っていきます。
コンクリートの強度を見る
住宅の基礎工事では、コンクリートの強度は非常に重要となります。
基礎コンクリートの強度は、一般的な戸建て住宅では、耐久設計基準強度は18N/mm2と言われています。
基礎コンクリートの強度を高めるには、5つの方法があり、「密度を高める」「厚みを増す」「正しく施工する」「正しく養生する」「基礎の表面をコーティングする」が挙げられます。
セメント割合が高いと密度が高くなり、鉄筋にコンクリートが厚くかぶっていると強度が高くなります。
「正しく施工する」という意味では、型枠の中でコンクリート中の空気量を減らすことが大切です。
バイブレーターで空気をなるべく減らしながらコンクリートを型枠に流し込むよう施工していくことが必要です。
正しく養生することも住宅基礎の強度のために大切!
コンクリートを打設したら、型枠を外すまでに、一定期間を置くことを「養生」と言いますが、この養生期間によってもコンクリートの強度が変わります。
コンクリートを打設したら、水がなくなって乾燥を防ぐ「湿潤養生」という作業が必要となります。
水が残っていることで、コンクリートの強度は、養生している期間で増していきます。
特にコンクリート打設後の1週間で強度が強くなっていきますので、この期間の乾燥を防ぐことが、住宅の基礎部分の強度を作るために大切です。
住宅の基礎工事のさまざまな工程で強度が増すため期間をかけることが必要!
住宅の基礎工事で、強度を保つための現場作業での重要ポイントについてご紹介しました。
基礎工事は、流れに沿って行われ、地盤調査をした段階から、地盤に合った強い強度の住宅を建てるように施工されます。
さまざまな工程で、基準に沿って基礎が造られていきます。
それぞれの工程が持つ意味をしっかり理解して、重要なポイントを押さえてチェックすることが大切です。
そして、基礎は鉄筋とコンクリートの強度によるものも大きいため、重要な部分の工事の際には、現場の見学をするのもおすすめです。
住宅が建ってからではわからない基礎部分が家を支える重要な部分です。
欠陥住宅などを防ぐためにも、見られる部分は見ておくのがいい方法ともいえます。
福岡市の住宅基礎工事は有限会社 成蹊技研にお任せ下さい。
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