新着情報

基礎工事で鉄筋は大丈夫?ベタ基礎の工事などで鉄筋のチェック方法や時期は?


家の基礎工事は建物の土台となるため、強度に関わるとても大事な部分となります。

 

鉄筋はきちんと入っているのか、コンクリートはきちんと流し込まれているのかなどが心配です。
手抜き工事などにならないように、基礎工事の鉄筋のチェック方法について知ってみませんか。

 

基礎工事での鉄筋やコンクリートの役割についてもご紹介します。

 

基礎工事とは

建物の土台となる基礎工事は大きく2種類に分けられます。
「杭基礎」と「直接基礎」の2種類です。

 

地盤に直接基礎を作る「直接基礎」と固い地盤まで掘って杭を打って作る「杭基礎」があります。

 

そして、その「直接基礎」には、底全面に基礎を作る「ベタ基礎」や
建物の負荷がかかる部分だけに逆T字型の鉄筋コンクリートを埋め込む「布基礎」、
建物の柱部分のみを支える「独立基礎」があります。

 

主にこうしたベタ基礎の強度があると好まれますが、ベタ基礎は固い地盤に直接基礎を打ち、
建物の底全体をベタの面状のコンクリートで支えるのが特徴です。

 

そのため、コンクリートの使用量が多く強度が高い印象です。
そして、実際に建物の基礎の強度を考えた場合、基礎の断面の寸法、
コンクリートの強度、鉄筋がどれくらい入っているのかといった鉄筋量で決まると言われています。

 

基礎工事での鉄筋の分量について

基礎工事では、基礎に配筋をして基礎部分を作りますが、
多くの人が、鉄筋が多く使われているのかどうかを気にします。

 

ベタ基礎になっていても、底全面や立ち上がり部分の鉄筋量が足りているかどうかで強度が心配となります。

 

よく構造計算と言われますが、広いリビングなどの大きな部屋の場合には
より多くの鉄筋を入れる必要があると言えるでしょう。

 

建築物、部屋の広さによって鉄筋の量を変える必要があります。
ベタ基礎というだけでなく、構造計算をしてきちんとした分量の鉄筋が入れられているのかどうかが、大切なチェックポイントです。

 

基礎工事の鉄筋のピッチは300mm以下をチェック

基礎工事では鉄筋を入れる間隔も重要です。

 

鉄筋を入れるピッチは、建築基準法の告示では300mm以下となっています。
つまり、「布基礎」や「ベタ基礎」の鉄筋の間隔は300mm以下に入れる必要があるとされています。

 

また、単純に入れればいいというのではなく、構造計算をした上で確認しながら入れる必要がありますので、
きちんと構造計算されているかどうかも強度にとても重要なことです。

 

基礎工事の鉄筋とコンクリートの関係

ここで、基礎工事の鉄筋とコンクリートの関係についてもご紹介しておきたいと思います。

 

コンクリートと鉄筋は一般的にそれぞれ単体では弱い材料です。
しかし、弱点を補いあうことで強度を増します。

 

コンクリートは圧縮されるのに強く、引っ張られるのに弱い特徴があり、曲げると折れてしまいます。
一方、鉄筋は引っ張られるのには強く圧縮されるのに弱い特徴があり曲がってしまいます。

 

鉄筋をしっかり配筋したコンクリートの基礎を打つことで、
圧縮にも引っ張りにも強い基礎、地震にも強い強度を持ったものとなるのがメリットです。

 

また、鉄筋は空気にふれて酸化することで次第にさびやすくなるのがデメリットですが、
コンクリートで覆った基礎にすることで、そのデメリットをなくせるのもいい点です。

 

さらに、コンクリートがアルカリ性ですのでさびにくくなり、いい関係と言えます。

 

基礎工事で鉄筋を入れる配筋作業を流れでご紹介

ここで、実際にどのような流れで基礎の鉄筋が入れられるのかについて見ていきます。

 

基礎は、まず地縄張り・遣り方工事で建物の外周に基礎部分の縄やロープを張って、基礎の高さを示す作業を行います。
そして、次に掘削工事を行い、パワーショベルなどで基礎部分の地盤を掘ります。

 

さらに、そこへ砕石敷きをし、ランマ―で地盤を固めます。
砕石を敷いた上に防湿シートを敷いて基礎の周りに捨てコンクリートを流し込みます。
ただし、この段階は、建築位置の確認のための捨てコンクリートで、基礎のコンクリートではありません。

 

そして、鉄筋をいよいよ組んでいく配筋作業が行われます。
基礎の形状に合わせて構造計算された配筋作業が行われ、これに約2日程度~約3日程度かかります。

 

配筋が終わると、枠組みを組んだ中に今度は基礎となるコンクリートを流し込みます。
立ち上がり部分にも型枠を組んでコンクリートを流し込んで、
コンクリートが完全に乾燥したら型枠を外して完成という流れです。

 

鉄筋を入れる配筋作業は捨コンクリートから基礎のコンクリートまででチェックを!

この流れを見た場合に、鉄筋がきちんと入っているのか、
鉄筋の間隔や量を確認するには捨てコンクリートから基礎のコンクリートを打つまでの間となります。

 

基礎のコンクリートを打ってしまうと、もう鉄筋はコンクリートで覆われて見えなくなってしまいますので、
この間にしっかり確認することが大切です。

 

できれば画像などを撮って記録しておくといいでしょう。
基礎は、建物が建ってしまってからはわからないものです。

 

また鉄筋の状況は、この時期でないとわからないものと言えます。
きちんと見ておくのがいい方法です。

 

基礎工事の鉄筋はベタ基礎でも確認することが大事!

基礎工事の鉄筋についてご紹介しました。

 

ベタ基礎だから安心などという声も多く聞かれますが、鉄筋がどのくらい入っているのかによっても強度が異なります。
きちんと配筋の状況を確認しておくことが大事です。

 

そして、鉄筋とコンクリートの関係についても知識を持っておくといいでしょう。
鉄筋とコンクリートの両方がいい状態で揃うことによって、強度の高い基礎となります。

 

基礎工事について良く知った上で、作業工程の流れを確認しておくといいでしょう。
建物を建てる際に、建物が建つ前にしか見られない大事な基礎部分を確認しておくことが重要と言えます。

 

福岡市の住宅基礎工事は有限会社 成蹊技研にお任せ下さい。


会社名:有限会社 成蹊技建

住所:〒819-1583 福岡県糸島市三雲667-2

TEL:092-324-8430 
FAX:092-322-0045

営業時間:7:00~17:00

pagetop