ー基礎工事の流れまとめ!土木工事・捨てコン・配筋・型枠工事を紹介ー
木造住宅やマンション、公共施設などあらゆる建物には、基礎が存在します。建築関係に興味がある方のなかには、「基礎工事ってどのような流れで進むの?」と興味がある方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、住宅礎工事のプロである「有限会社成蹊技建」が、基礎工事の大まかな流れを解説します!各工程で行うことも紹介するので、基礎工事が完成する流れを詳しく理解できるでしょう。
基礎工事の流れに興味がある方や、建築関係の仕事に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
基礎工事の流れ1.土木工事
基礎工事の始めは、基礎を組み立てることではありません。まずは「土木工事」を行う必要があります。基礎の工事における土木工事とは、建物の位置関係と基礎に耐えられる頑強な地面をつくる作業のことです。
土木工事は、下記のような流れで行われます。
1.設計図を参考に、敷地内へ建物の境界線や内装を模した縄を張る(地縄張り)
2.境界線を決めたあとに、柱や壁などの中心線・水平線を決めるために杭を打つ(遣り方)
3.土地の下を掘る(掘削工事)
4.砕石敷き
まず、土木工事では「地縄張り」と「遣り方」で、建物の位置関係を敷地内に落とし込みます。「地縄張り」と「遣り方」は、設計図面から実際の敷地に落とし込む際に、建物内外の位置関係を確認するうえで重要な作業です。
家が建つ前の土地に、杭や縄などで大まかに建物の形状が作られている状態を見たことがある方も多いでしょう。いきなり基礎を作り始めるのはできないため、「地縄張り」と「遣り方」の工程によって設計図面から簡単に落とし込むのです。
また「地縄張り」の際は、施主の立ち会いが必要になる場合があります。立ち会い時には、隣家との距離感が狭すぎないか・駐車スペースは十分かを確認しましょう。
次に、頑強な地面にするために、「掘削工事」と「砕石敷き」を行います。「掘削工事」とは、敷地内の土を専用の重機で掘る作業のことです。土を掘る理由は、基礎は土地の表面よりも下に土台を作るからです。掘削工事は3段階に分けて徐々に行い、間の工程では土が崩れてこないように専用の部材で固定する作業を行います。
さらに土地を固めるために、「砕石敷き」と呼ばれる作業を行います。「砕石敷き」とは、名前からもイメージできるように、岩石を小さく砕いたものを地面の上に敷く作業のことです。地面の上も固めることで、建物の重さに耐えられるようにします。以上のように、土木工事では基礎や建物を建てても地盤沈下を起こさないように、いくつかの工程で地面をしっかり固めます。
基礎工事の流れ2.捨てコンクリート
続いて、「捨てコンクリート」と呼ばれる基礎の下地つくりを行う工程に進みます。「捨てコンクリート」とは、固めた土地の上にコンクリートを流し込んで基礎の土台や建物の形をつくる作業のことです。捨てコンクリートには、下記のように複数の目的があります。
・墨出し
・高さ基準をつくる
・配筋と型枠の下地
・防湿シートを固定する
墨出しとは、建物の形や寸法の線を引く作業のことです。砂利の状態では、線を引くことはできません。一方でコンクリートであれば、チョーク線や墨をきれいに出せるため、基準線を引くためにコンクリートを流し込むのです。
また、建物の高さの基準をつくるうえでも、捨てコンクリートの作業は重要です。捨てコンクリートを基準に、建物全体が設計した高さを超えないように基礎をつくっていきます。
捨てコンクリートの一般的な流れは、下記のとおりです。
1.専用の機械でさらに地面を固める
2.防湿シートを基礎を建築する地面の上に敷く
3.シートにコンクリートを流し込み、均す
4.基準線を引く(墨出し)
まず、転圧機と呼ばれる地面を固める専用の機械で、砕石敷きが施された土地をさらに固め締めます。そして、盛り土全体に対して防湿シートを敷いて、図面と寸法に違いがなければテープで固定します。防湿シートを敷く目的は、地面の下から伝わる湿気が上に伝ってこないようにし、室内の湿度低下やシロアリ対策を行うことです。
次に、シートの上にコンクリートを流し込みます。コンクリートを流し込んだら、固まらないうちに均していきます。
最後にコンクリートが固まったら、墨出しをして捨てコンクリートの手順は完了です。墨出しでは、設計図面を参考に柱や壁など建物の建材の基準線を引いていきます。墨出しは基本的に2人の作業員で、水平・直角位置を確認しながら丁寧に行われるのが特徴です。
以上のように、捨てコンクリートは高さや建物の基準を作るうえで、非常に重要な作業を多く含んでいます。
基礎工事の流れ3.基礎配筋
続いて、鉄筋が現場に運ばれてきたら、設計図面を参考に基礎の鉄筋を組み立てます。基礎配筋の工程は、頑丈な基礎を作るうえで非常に重要な作業です。
設計図面と比べて、「鉄筋の太さは変わっていないか」「鉄筋を組んでできる網目の幅は正しいか」などを複数の項目をチェックします。
基礎工事の流れ4.型枠工事
基礎工事の最後は、型枠工事です。型枠工事の流れは、下記のとおりです。
・設計図面や墨出しを参考に、型枠を組み立てる
・型枠にコンクリートを流し込む(コンクリート打設)
・養生シートで覆う
・型枠を解体する
型枠工事では、「型枠」と呼ばれる大枠の骨組みを作ります。型枠の組み立て工事は基礎の形を左右します。そのため、設計図面や墨出しの内容から大きなズレが発生しないようにする必要があり、慎重さが求められる作業です。
そして型枠が完成すれば、型枠の中へコンクリートを流し込みます。コンクリートが固まるまでには時間がかかるため、養生シートで覆い固まるのを待ちます。コンクリートを流す作業が終わったら、型枠は解体されます。
以上の工程を丁寧に進めることで、頑丈な基礎が完成します!基礎工事全体の流れに興味がある方は、自分が建てる家の基礎工事の見学もおすすめですよ。
まとめ
基礎工事の流れは、下記のとおりです。
・土木工事
・捨てコンクリート
・基礎配筋
・型枠工事
基礎は、地面を固めたり、基礎の土台を作ったり、複数の工程を経て完成します。どの基礎工事の工程も、頑丈な建物の土台を作るうえで重要な工事です。
安心・安全な基礎をお求めの方は、ぜひ「有限会社成蹊技建」へお問い合わせください!当社サイトでは、基礎工事の「施工事例」も紹介していますので、基礎工事の流れに興味がある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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