ー基礎工事の配筋とは?配筋検査前に押さえておきたい内容を紹介ー
基礎工事の配筋とは?配筋検査前に押さえておきたい内容を紹介
頑丈な基礎をつくるうえでは「配筋」が非常に重要です。新築を建てる予定の方のなかには、下記のように疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
・配筋ってどれ?
・建物検査でチェックするって聞いたけど…どういうこと?
・どうして重要なの?
そこで今回は基礎工事のプロである「有限会社成蹊技建」が、基礎や建物検査と配筋の関係性を紹介します。最後まで読めば、基礎配筋の重要性を理解できるでしょう。
建築関係に興味がある方や基礎配筋について理解を深めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
「配筋」と基礎の関係性
基礎工事の配筋とは、基礎に対して鉄筋を配置する工事のことです。一般住宅の基礎は、下記の2種類に分けられます。
・べた基礎
・布基礎
べた基礎とは、基礎の立ち上がり部分に加えて、土台となる床一面に鉄筋を配置している基礎のことです。一方で布基礎とは、立ち上がっている部分のみに鉄筋が配置されており、床部分はコンクリートのみの基礎のことです。
床まで鉄筋が入っているべた基礎の方が、耐震性と防湿性に優れています。べた基礎では、コンクリートを鉄筋で補強するため、コンクリートのみの場合よりも地震に強い基礎になります。また、床一面に鉄筋を配置し分厚いコンクリートで床を覆い、床下から伝わる湿気をブロックすることでシロアリが侵入しにくい構造になっています。
昨今の大地震や地盤沈下の影響から、最近の家は大半が「べた基礎」です。鉄筋が多いべた基礎を採用することで、大地震にも耐えうる頑丈さと防湿性を持ち合わせた家づくりができるのです。
基礎配筋の重要性
配筋はコンクリートの弱点を補い、基礎の強度を上げるうえで重要です。コンクリートの中に鉄筋をクロスさせて骨組みを作り、外部から引っ張られる力に対して耐えられるようにします。外部から引っ張られる力とは、地震により横方向へ動くときに発生する力のことです。
普段利用する道路からもイメージできるように、コンクリートは上から押される力に対しては非常に強力で、100キロくらいの重さがかかっても壊れません。一方、横から加わる力に対してはたった10キロばかりで、壊れてしまう場合も。
コンクリートの引張力に対する弱点を補うために、鉄筋を配置するのです。
なお補強の重要性は、「ー基礎工事の補強をすべき理由と工事の種類や注意点についてー」で詳しく解説していますので参考にしてください。
配筋検査前に押さえておきたいこと
基礎工事で施工された配筋は、専門業者による検査が行われます。鉄筋検査は、コンクリート打設前に鉄筋の状態をさまざまな項目からチェックする検査です。新築が、建物の構造の基準を定めた「建築基準法」を満たしているかどうか目視で確認されます。
安心・安全な家を建てるうえでは、鉄筋検査の立ち会いをおすすめします。鉄筋はコンクリートで打設されると完全に隠れてしまうため、安全性に問題があっても気軽に確認できないからです。
これから、鉄筋検査の立ち会い時に押さえておきたい下記の内容をわかりやすく解説します。
・基礎配筋の基準
・配筋検査の重要性
安全・安心できる家づくりのためには、施主側も検査の内容や意味を理解しておくことが重要です。新築を建て始める前に、それぞれチェックしておきましょう。
基礎配筋の基準
安全な家づくりのために、基礎配筋にはいくつか基準が定められています。建築基準法で定められる基準の例は、下記のとおりです。
・鉄筋表面からコンクリート表面までの最短距離(かぶり厚さ):6センチ以上
・配筋の間隔:30センチ間隔以下
基礎の鉄筋は間隔が広すぎたり、バラバラすぎたりすると、建物本体を支えられないため、一定間隔で組み立てる必要があります。そのため一般的な木造家屋では、建築基準法の基準を十分に満たせる「20センチ間隔」で施工される場合が一般的です。
また法の基準に加えて、設計図面や詳細図の通りになっているかどうかも確認されます。図面と照らし合わされる内容の例は、下記のとおりです。
・鉄筋のマス目などの形状
・鉄筋の種類/本数
・基礎立ち上げ部/底部で使う鉄筋の太さ
・鉄筋の定着と継手それぞれの長さ
・鉄筋の継手の方法と位置
・鉄筋の波打ちの有無
「定着」とは、継ぎ足された鉄筋同士が重なっている箇所のことです。建物の種類などによって必要な長さが異なるため、ケアレスミスによる不備が起きやすく、図面に指定される長さを満たしているか念入りに確認されます。
「波打ち」とは、鉄筋部分の水平度が保たれていない状態のことです。鉄筋がまっすぐ設置されなければ、外力がかかったときに簡単に耐えきれなくなってしまいます。そのため、曲がって設置された鉄筋がないかどうか、目視もしくは測定器を使ってしっかりとチェックします。
それぞれの項目は必要なときに見返せるようにチェックシートと施工写真によって残すことで、施工不備に関するトラブルを防止することが可能です。
配筋検査の重要性
配筋検査は、基礎工事の施工不備を防ぐうえで重要です。悪質な基礎工事業者のなかには、建築基準法に沿わずに基礎を作ったり、鉄筋を配置したりするケースが見られます。
例えば、鉄筋と鉄筋の間隔が設計図と異なっている施工事例や、鉄筋が水平になっておらず中央が下がったまま組み立てられている施工事例など、さまざまな施工不備が報告されています。
そのため悪質な業者による施工不備をなくすうえでは、施主側のチェックも重要です。監視する目が増えることで、さらに基礎工事に関する施工不備をなくすことができるでしょう。
まとめ
長く安全に家へ住み続けるために、多くの家では床部分と立ち上げ部分のコンクリートへ細かく鉄筋が配置された「べた基礎」が採用されます。コンクリートへ鉄筋を配置することで、横方向に引っ張られる力や曲げられたときに加わる力に対して強くなります。
基礎配筋の組み方や種類などは、専門業者によって建築基準法に沿っているか検査されるため安心してください。心配な場合には、ハウスメーカーや基礎工事業者に依頼して、検査に立ち会うことをおすすめします。
福岡県糸島市の「有限会社成蹊技建」は、一般家屋の基礎工事を手掛ける会社です。当社の強みは機動力です。これまでに培ってきた基礎工事のノウハウを活かし、スピーディーに作り上げます。
なお現在当社では、一緒に働く基礎大工を募集しています!未経験からでも働きやすい環境を整えていますので、基礎工事に興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
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