新築住宅の基礎工事の工程とは?強度はどう決まる?
新築の基礎工事がきちんと行われるかどうかは、気になります。
どのような工程で行われ、強度がどう決まるのかを知っておくことも必要です。
基礎の作り方で重要と言われるコンクリートの打設の工程など、詳しい内容をご紹介しますので参考にしてください。
新築住宅の基礎工事とは
新築住宅の基礎工事は、約4週間~5週間かけて行われることが多いでしょう。
基礎を作っている工程の間は、長く感じ、工事が進んでいるのかどうかが心配になることもあります。
新築住宅の場合の基礎に関わる工程は、地面で建物を支える大事な基礎を作る作業です。
建物が建ってからでは見えなくなりますが、重要な工事内容となります。
どのような工程で行われているのかを知っておくことが大切です。
新築住宅の基礎工事の工程とは
新築住宅の基礎工事の工程は、一連の流れに沿って行われます。
まず、「地縄張り」「遣り方」と言われる建物の正確な位置を確認して決める工事が行われます。
実際に、地面に縄を張ることで、建物のイメージも具体的に付く作業です。
隣の家との間隔などもわかるでしょう。
掘削作業で地盤固めを行う
実際に地面の掘削工事が行われ、地盤を重機で掘り起こしていきます。
次に「砕石敷き」と言って、ランマ―と呼ばれる機械で地盤を固めていきます。
大きな音を立てて行われる作業をよく見たことがあるでしょう。
このときに地盤をしっかりと固めて、強度を増すことが必要です。
捨てコンクリートを高さの基準にする
作業がしやすいように「捨てコンクリート」と呼ばれるコンクリートを地面に流す作業も次に行われます。
この捨てコンクリートは、強度には関係ない部分のため「捨てコンクリート」と呼ばれています。
地面に水平な「捨てコンクリート」を作っておくことで、その後に行う作業の、型枠や配筋の下地になって便利です。
「捨てコンクリート」をしておくことで、地面からの正確な位置決めができ、高さの基準ができます。
図面通りに配筋作業を行う
次に、いよいよ鉄筋コンクリートを図面を見ながらきちんと配筋していく作業が行われます。
多くの鉄筋が設置されて、張り巡らされていきます。整然ときれいに張り巡らされた状態を見ることができるでしょう。
コンクリートを流す型枠やアンカーボルトを設置
木製や鉄製の型枠を次に組んでいきます。型枠は設計図に沿ってしっかり組み立てられることが必要です。
型枠組が終わったら、アンカーボルトという建物と基礎を繋ぐ金属製の部材を設置し、埋め込んでいく作業です。
アンカーボルトは、ネジになっていて、締め付けることで、コンクリートに設置して固定します。
コンクリート打設の工程と養生
そこまで作業が済んだら、いよいよ型枠の中にコンクリートを流し込みますが、そのことを「コンクリート打設」と呼びます。
その際にコンクリート中の空気をできるだけ抜くようにバイブレータで使って振動させながら締固めをする作業が大切です。
コンクリートを打設したあとは1週間程度置いて養生して強度が出るようにします。
コンクリート打設時は雨などの水が入らないように晴天の日に行いことも必要です。
養生する際には乾燥し過ぎないように湿潤乾燥させる必要があります。
あまり乾かしてしまうと強度が減少しまいますので注意が必要です。
そして、型枠を外したら、基礎が完成です。
基礎工事の工程は、あまりに早く行わず、時間をかけて一つ一つの作業を行っていくことが大切といえます。
新築住宅の基礎部分の強度はどう決まる?
新築住宅の基礎工事の工程をご紹介しましたが、基礎部分の強度は鉄筋だけでは錆びてしまいますので、それをコンクリートで覆って錆びないようにして強度を出すことが大切です。
また、次のような部分をチェックしていくことも強度を確認するうえで大切です。
鉄筋のかぶりがしっかりあって、錆びないようになっているのかや、鉄筋の設置間隔、アンカーボルトの高さがきちんとあるかどうか、建物と基礎部分を繋ぐように設置されているか、コンクリートの欠損などがないかなどをチェックする必要があります。
鉄筋が錆びなければ新築住宅の寿命は長持ちする
新築住宅では基礎の鉄筋が錆びなければ、住宅自体の寿命が長持ちすると言われています。
鉄筋がコンクリートでしっかり覆われていること、そのコンクリートの密度を高めること、厚みを増すようにし、正しい基準の数値を守って施工すること、そして正しい期間で養生することを大切にすることで新築住宅の基礎の強度が増します。
寿命が長くなると言えるでしょう。
コンクリート打設工事と養生の工程の重要性
基礎工事の工程は、どの工程も大事ですが、特にコンクリート打設と養生の工程を大事に確認しておくといいでしょう。
コンクリートは、生成したての状態では柔らかくてドロドロしています。
それを基礎の型枠に打設していき、固めていくことで基礎としての強度が出来上がっていくものです。
強度のあるコンクリートを作るには、水分量が大切です。
コンクリートと水が化学反応を起こすことで、固まって強度を増していきます。打設時に雨が降ると水分量が変化して、問題となると言われています。
また、打設後は、急に乾燥しないように養生することも重要視されています。
コンクリートの水分が過剰だったり、不足したりしないことが重要です。
新築基礎工事は工程を大事にしっかり養生することも強度に関わる
新築の基礎工事の工程について見てきました。
基礎工事には期間がかかりますので、手間や工程を考えた場合は省略しがちな工程でもあります。
しかし、新築住宅において基礎工事は重要な工程です。
基礎を流れに沿ってきちんと施工し、配筋やアンカーボルトの設置基準などを守って作ること、基礎ができたあとも養生期間をしっかり設けていくことが重要です。
「工事が早い」と喜ぶのではなく、基礎工事がきちんと行われているかどうかをチェックすることが必要です。
基礎工事を怠ると、新築の家の耐久性が縮まってしまう可能性があります。
新築の基礎工事が簡略化されないように、期間を取って行われているかどうかをしっかり確認することが必要となります。
福岡市の住宅基礎工事は有限会社 成蹊技研にお任せ下さい。
会社名:有限会社 成蹊技建
住所:〒819-1583 福岡県糸島市三雲667-2
TEL:092-324-8430
FAX:092-322-0045
営業時間:7:00~17:00