ー新築住宅を建てるときの基礎工事でチェックするポイントー
新築住宅の基礎工事は、安全な生活を保障するための大切な作業です。
内装工事や外構工事は、目で確認できるので依頼主も理解できますが、新築の基礎工事は専門スキルがなければ、何をチェックすれば良いのかわからないという人が多いでしょう。新築工事を始める前に、基礎工事について知っておくと、新築住宅を建てるときの土台部分から確認できます。
この記事では、基礎工事の大切さや、作業のチェック項目について紹介します。
新築住宅を建てるときの基礎工事は大切
基礎工事とは、地面と住宅が触れる基礎を作るための重要な作業です。頑丈で長く使える家に仕上げるためには、家の根底を支える土台がしっかりとしている必要があります。
たとえば基礎が不安定で傾いていると、建物全体は不安定になり危険が高まります。万が一、基礎部分の問題が発覚したときには、建物を一から作り直すことになるので慎重に行わなければなりません。
新築を建てるときに大切な基礎工事では、測量や配筋、コンクリートを打つなどのスキルが関係するので、専門知識とスキルを兼ねそなえたスタッフが作業を行います。あるいは、基礎工事を行うスタッフと同じくらいの知識やスキルを持った大工であれば、作業を引き受ける場合もあります。
地震が多い国で新築住宅を建てる
世界のなかでも地震が多い国といわれる日本ですが、どのくらいの頻度で地震が発生するのでしょうか?
ある調査によると、全世界の地震の約20パーセントが日本の近くで起こり、マグニチュード6以上の地震も頻繁に起きているそうです。
地震は、プレートが触れ合った際の摩擦で発生します。日本は4つのプレートの上に位置しています。
さらに、日本には地震が起きる理由とされる活断層が約2000あるといわれているので、将来的にも地震が起きると想定されています。
そのため、新築住宅を建てるときには地震への対策をすることが重要です。家は1日のなかでも人が長くいるところなので、安心できる家に仕上げることが大切です。
新築住宅を建てるか悩んでいる人は、日本の地震のことを知って、建てる場所の地盤も安全であるかを、よく確認してから基礎工事を行うと良いでしょう。
新築住宅の基礎工事と地盤のチェック
新築住宅を建設するときには、建物の向きや交通の便に注目して、耐震性や耐久性などにも注意を払います。
しかし、意外に見過ごされるのが、しっかりとした地盤の土地に建てることです。たとえ頑丈な建物にしても、地盤が弱いと災害が起きたときに、大きな被害を受ける可能性が高まります。
弱い地盤の上に建物を建てると不同沈下が起きかねません。不同沈下は土地への重量が均一にならず、強度が不足すると発生します。
また、基礎工事の作業で、盛土と切土をうまくできないと一定の強さを保てないこともあります。そのため、時間が経つと家が傾く可能性もあります。結果として窓やドアがうまく開かなくなったり、外壁にひび割れが発生したり、住人にめまいが生じたりするなど健康被害が起きる可能性もあります。
地盤は新築住宅を支えるうえで大事なので、安心して暮らすためには、基礎工事を行う前に地盤を調査することが重要です。
新築住宅の基礎工事の流れ
まずはじめに建設をする土地にロープを張り、目印を付けます。
それから、建物の位置を表す縄を張り、縄に沿って基礎を作るための地盤を掘削します。
ショベルカーなどの重機を使用して、基礎の底になる深さまで土を掘り進めます。それから砂利を敷き詰めて地盤を安定させます。
掘削した場所に地盤を繋ぐための砂利を敷き詰めて、上からしっかりと圧力をかけて固めます。
地盤が固まったら防湿シートを敷きます。防湿シートがあれば、地面から上がってくる湿気が基礎に影響する心配はありません。
続いて捨てコンクリートを打つ作業をします。それから基礎の外にコンクリートを流して平らにします。
そして、捨てコンクリートを流した部分の配筋工事をします。作業が終わってから鉄筋や配筋ピッチなどの検査をします。
建物を建てる場所に鉄筋を組み、その周りにコンクリートが漏れないように型枠を組んでいく作業をします。
型枠ができてから基礎の周りや内側にコンクリートを流し入れます。コンクリートが固まったら型枠を外して、いらない部分を削ります。
それから基礎と建物の土台をボルトで固定します。コンクリートを打ったあとは、振動機を使用してコンクリートの隙間をなくす作業をします。
コンクリート打ちが完了したら、コンクリートが強くなるように養生と呼ばれる、破損防止の作業を行います。
コンクリートが強くなるまでの期間は、外の温度が影響するため、夏は3日以上、冬は5日以上養生を行わなければなりません。
コンクリートが強くなったら、型枠を剥がす作業をします。最後に勝手口の土間や給湯器を設置する場所のいらないコンクリートをそぎ落とす仕上げを行います。
新築住宅の基礎工事を始める前にチェックする項目
基礎工事を始めるまえに確認する1つ目のチェック項目は、基礎工事の設計図を渡されたかという点です。
なぜなら、工事の現場で進行状況を確認するうえで、設計図は大切になるからです。もし受け取っていないときには、設計図を貰えるように頼むと良いでしょう。
また、土地に合った基礎工事を行うかどうかについても確認が必要です。ベタ基礎は多くの住宅で使用される工事方法ですが、布基礎と比べて金額が高くなります。
地盤が安定している土地や、地盤改良がなされた土地では、布基礎でも問題ありません。地盤の固さを調査して工事の方法を検討しましょう。
基礎工事を行うときに現場へ行くのは、新築住宅を建てるときには大切です。
安心して生活するためにも、家の土台を作る基礎工事の時点で現場を見に行き、自分の目でチェックをすると良いでしょう。
また基礎工事を行う前に地盤調査をすることも大切です。基礎工事は問題なく行われていても、土台を据える地盤が不安定など、地盤に問題が出ているときには基礎は安定しません。
地盤調査を行ったあとに、地盤の改良が必要になる場合もあるので、しっかりと地盤を整備してから、基礎工事を行うと良いでしょう。
福岡市の住宅基礎工事は有限会社 成蹊技研にお任せ下さい。
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