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基礎工事の内容とは?見えないけれど重要な基礎工事の工程などを紹介


 

建物の重量は、諸説ありますが、一般的な木造二階建てで、

30トンから50トン程度はあると言われます。

建物の基礎部分はこの重さを何十年にもわたって支え続ける土台部分で、

住まいの安全を守るために、極めて重要な存在です。

今回は、家の寿命やトラブルの予防、

災害時の安全性に関する基礎部分の工事内容について、紹介していきます。

 

 

そもそも建物の基礎って何?

建物をそのまま地面に設置すると、自重で地面にめり込んだり、傾いたりしてしまいます。

そこで、住宅やビルの重さを受け止めるために、

土地と建物の間に設置される土台部分が基礎構造です。

近年は鉄筋コンクリートで作られており、プロによってしっかりと施工された場合は、

ちょっとした地震程度ならビクともしません。

しかし、基礎構造の性能が不十分だと、災害時はもちろん、色々な面で危険です。

地震がなくとも、建物の耐久性が低下する他、将来的には家が傾く可能性が生じます。

杜撰な工事は許されませんから、現在は法律によって基礎工事に関して、

厳しいルールが設けられているのです。

 

 

基礎の種類

基礎部分は現在、4つのタイプが良く使われています。

まず、独立基礎と呼ばれる、柱の下に独立した基礎を持つタイプです。

非居住用の建物では代表的な存在で、今でも良く使われます。

次に、普通の木造建築で多いのが布基礎です。

連続基礎の一種で、柱と壁の下に設置するのが特徴。

また、建物の下全体に鉄筋コンクリートを打つベタ基礎も、一般住宅に適しています。

地盤の強度や耐久性などの観点から、家を建てる時には通常、この2つが選択肢です。

ビルなどの大型の建築物を建てる時や、軟弱地盤では、杭基礎も用いられます。

地盤が軟弱だと、例えベタ基礎にしても強度が不十分です。

このため、軟弱地盤の奥深くにある強固な地層に、長い杭を打ち込み、その上に基盤を作ります。

また、固い地盤がない時は、

杭と地面の摩擦によって基礎を保持する、摩擦杭と呼ばれる方式も利用されます。

 

 

基礎の工事の前に

実際に基礎の工事を始める前には、地盤調査が欠かせません。

軟弱地盤に対して不適切な基礎を設置すると、まさしく砂上の楼閣になるためです。

そこで、基礎工事の前に、地盤がどの程度の重さに耐えられるのかを調べます。

調査の結果、必要なら地盤改良工事を行うことも重要です。

 

 

基礎の工事の内容と流れ

基礎工事は最初に、地縄張りを行います。

敷地に建物の位置やサイズを示すために、縄を張っていくのが地縄張りです。

建物外周を明確にするのが目的ですから、正確に作業する必要があります。

同時に、水盛りや遣り方も、準備段階では重要な作業です。

水盛りは文字通り、容器に入った水を使って、水平を出していきます。

土地に打った杭に水平を示す線を引いて、これを基準に基礎工事を行うわけです。

近年はレーザー式の機材を使うケースも増えました。

遣り方は地縄張りの外周を囲うように、杭と木の板で仮設物を設置する工程です。

これも、工事の際は基準になりますので、正確性が欠かせません。

地縄張り・遣り方を終えたら、次に重機を使っての掘削工事です。

張られた縄に従って、基礎部分の底盤と呼ばれる部分を埋設するための穴を掘ります。

別名では、根切りとも呼ばれる工程です。

掘削した後の敷地には砕石を入れて、転圧機で押し固めておきます。

地盤を強化することで、基礎が沈下するのを防ぐのです。

この作業は地面に対して行うため、別名として、地業とも呼ばれます。

この後は、本格的な基礎工事に向けて、準備を進めていきます。

防湿シートを設置したり、

作業しやすくするための捨てコンクリートを打設したりするのが一般的。

特に捨てコンクリートは建物の構造とは関係ないのですが、

職人が線引きなどの作業を行う上で重要です。

準備を終えたら、いよいよ実際に基礎部分を作っていきます。

基礎は鉄筋コンクリートで作るので、配筋と型枠作りが必要です。

配筋では、鉄筋と呼ばれる細長い鉄材を、縦横無尽に張り巡らせていきます。

コンクリートは丈夫なのですが、これ単体だと引っ張り応力に弱い特徴があるのです。

そこで鉄筋を使った鉄筋コンクリートを用いることで、引っ張る力にも強くしています。

鉄筋コンクリートなら非常に強固な基礎が作れるものの、

充分な強度を出すためには鉄筋の配置方法が重要です。

コンクリートから鉄筋が抜け出さないように工夫する他、

鉄筋同士の緊結方法にも配慮がなされます。

型枠はコンクリートを流し込んで、固まった後に撤去する仮設物です。

コンクリートは流動体なので、このような型がないと、立体的に造形するのは無理があります。

型枠は木や金属の板で作るのが一般的。

コンクリートを流し込む際の圧力に負けないよう、しっかりと補強を施します。

ここまでの作業を終えたら、いよいよコンクリートを型枠に流し込む段階です。

失敗すると、これまでの仕事が台無しになるため、

問題がないか、しっかりと確認をすることが欠かせません。

職人さんが丁寧にチェックして、問題なしと判断したら、ポンプでコンクリートを流し込みます。

一般的にはコンクリート打設と呼ばれる作業です。

流し込んだコンクリートは、職人さんがコテを用いて平面にしていきます。

 

 

養生と仕上げ

コンクリートは硬化するまでに、しばらく時間がかかります。

固まるのを待つまでの間は養生期間と呼ばれ、風雨や外部からの影響を防ぎます。

硬化するまでは水がかかったり、温度が適正な範囲から外れたりするのは好ましくありません。

そこで、ビニールシートなどを使って、保湿・保温を行い、外部の人が接触しないようにします。

充分にコンクリートが硬化したら、次に仕上げの作業です。

型枠を外して、ひび割れなどの問題がないかを確認します。

後は、不要な部分を除去したり、必要な部分を追加で作ったりすれば、基礎部分は完成です。

 

 

基礎工事で作られるもの

基礎工事では、耐圧盤や地中梁、立ち上がりなどの構造物を鉄筋コンクリートで作ります。

いずれも作り方はおよそ同じ、型枠と配筋を用い、コンクリートを打設します。

流れとしては、耐圧盤などのベースコンクリートを作った後、

立ち上がりに着手するのが一般的でしょう。

 

 

まとめ

建物の土台となる、基礎工事の内容について紹介してきました。

実際の工事では更に専門的で、細やかな作業が幾つも行われます。

いずれの作業も高度なノウハウを要するので、熟練の職人さんによる緻密な仕事が欠かせません。

家を建てる際には、基礎工事の工程を見学してみるのも、色々な発見があって面白いでしょう。

 

福岡市の住宅基礎工事は有限会社 成蹊技研にお任せ下さい。


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