住宅の基礎工事でのチェックポイントとは?コンクリート、鉄筋の強度は?
基礎工事では住宅の大切な基礎となる部分を作りますので、新築住宅を建てる場合に慎重にチェックすることが大切です。
そのチェックポイントとなる点を詳しくご紹介します。
また、基礎の強度は、コンクリートと鉄筋の関係によっても大きく変わりますので、その点についても見ていきます。
参考にしてみませんか。
住宅の基礎工事で大切にしたい強度のチェックポイントとは?
住宅の基礎工事で大切にしたいことは、その土地の地盤に合った基礎工事がきちんと行われているかどうかです。
どんな地盤でどのような基礎の種類になるのかをきちんと説明を受けることが大切です。
基礎には、ベタ基礎、布基礎、SRC基礎などの基礎の種類がありますが、その中でも、多く行われるのがベタ基礎です。
ベタ基礎は、固い地盤が近くにある場合に、住宅の床下全面にコンクリートを打ってベタの基礎を作るのが特徴です。
建物の重さが床下全面に分散されることによって耐震性を高めることができます。
また、基礎を作る際に、コンクリートを補強する鉄筋も入れることで強度を増した基礎を作るのが特徴です。
このコンクリートと鉄筋を使って行うベタ基礎の基礎工事のチェックポイントについてご紹介していきますので、参考にしてみませんか。
コンクリートと鉄筋で住宅の床下全面を支えるベタ基礎
ベタ基礎の場合、コンクリートと鉄筋でできた基礎を床一面にまず作ります。
そして、その上に建物が建てられます。基礎工事の手順をご紹介していきます。
ベタ基礎工事の手順を追いながらチェックポイントをご紹介
まずベタ基礎では、たくさんの黒い鉄筋が組む配筋工事が行われます。
基礎の外周部の型枠のベース枠組をし、コンクリートを流しても漏れないような工事を実施。
そして、配筋工事をした時点で、第三者によって基礎配筋工事の検査が行われます。
きちんと鉄筋が配筋されているのかといった現場調査が実施され、基礎の設計図、基礎伏図の図面と照らし合わせられるでしょう。
そして、その後いよいよ基礎のベース部分のコンクリート打設をスタート。
たくさん配筋された鉄筋はこの時に見えなくなっていくのがポイントです。
かぶりがなく、鉄筋が見えてしまうとその部分が錆びてしまいます。
鉄筋は、コンクリートで保護されていないと錆びてしまい注意が必要です。
そして、立ち上がり部分だけの鉄筋が見える状態となり、次に立ち上がり部分にコンクリートを流す枠を組み、コンクリートを流していきます。
外周部、立ち上り部の型枠を取り外して完了し、段差を付ける場合は、基礎のベースよりもさらに高くする部分に砕石を敷いた上にコンクリートを追加していきます。
鉄筋とコンクリートによる基礎工事の強度のチェックポイント
ベタ基礎の基礎工事の手順を見てきましたが、強度をチェックするためには、鉄筋とコンクリートの関係をしっかり知っておくことがポイントです。
鉄筋とコンクリートの両方で強度を増す大切な関係!
ここで、なぜ鉄筋とコンクリートをしっかり確認しなければならないのかですが、それぞれの特徴から考える必要があります。
鉄筋は、引っ張りに強い特徴があり、また細いため押さえられる圧縮には曲がってしまいます。
また、コンクリートは圧縮には強く、引っ張りに弱く、鉄筋とコンクリートを合わせることで、両方に強い基礎が作れるのです。
地震などに対しても強度が増します。
また、アルカリ性のコンクリートが鉄筋のサビを防ぐ効果もありますので、鉄筋とコンクリートの両方をチェックすることが基礎の強度に大切なことです。
鉄筋の数や間隔で基礎工事の強度をチェック
鉄筋をチェックする際には、鉄筋の数や間隔をチェックすることが必要です。
鉄筋の数は、建築基準法に則り構造計算をして基礎伏図に記されています。
そのため、それに沿って配筋されているのか、間隔などを見ることが大切です。
配筋工事での基礎配筋検査の立ち会いチェックポイントとは
配筋工事が終わった後の基礎配筋検査立ち会い時のチェックポイントも参考にしてください。
これを知っておくと、どのような内容が重要で確認が必要なのかもわかるでしょう。
まず、検査では防湿シートの施工状況が確認されます。
ベタ基礎から建物内に湿気が上がらないように、また流す生コンクリートの水分が下地に奪われないように防湿シートを敷いて、コンクリートをしっかりと固める必要があります。
また、鉄筋の直径がきちんとあるのか、配置が図面通りになっているのか、鉄筋の継手箇所の位置、長さ、鉄筋が埋め込まれている定着の長さ、鉄筋のピッチ、補強筋の配置などがチェックされます。
生コンクリートの配合の品質検査で強度を確認
配筋検査後に生コンクリートを床ベース部分に流して打設しますが、その際にも、生コンクリートの配合の確認が行われます。
スランプ、塩化物の含有量、空気量などの品質検査が実施されます。
生コンクリートは、天候によっても強度が変化し、雨天時は中止をするなど難しい作業です。
コンクリートの状況によって、強度、施工後の耐久性も変わるため、きちんとした基礎工事が重要です。
バイブレーターで振動を与えながらコンクリートを隅々まで流し込み、不要な空気を出すことで、気泡や砂利が凝集・露出したりした部分がない強度の高いコンクリートが完成。コンクリート打設には基礎職人の技術も必要と言えます。
コンクリート打設後は、鉄筋のかぶりの厚さやアンカーボルトの固定状況などを確認するようにしてください。
住宅の基礎工事では強度を考えたチェックポイントをしっかり押さえたい!
住宅の基礎工事について、チェックポイントをご紹介しました。
配筋がきちんとされているかどうか、またコンクリートがきちんと流し込まれて打設されているかどうかなどは重要なポイントです。
住宅の強度に大きく影響しますので、基礎工事のチェックポイントについて事前に知っておくといいでしょう。
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