エクステリアの基礎工事でモルタルを使用する利点と注意点
エクステリアを作るときの、基礎工事は非常に大切です。なぜなら、基礎工事が雑に行われていたり、必要な手順を踏んでいなかったりすると、時間が経ったときに傾きやひび割れなどの症状が出る場合もあるからです。
カーポートなどのエクステリアは、長期間使うことを前提で設置するので、基礎工事は特に念を入れて行う必要があります。
この記事では、エクステリアにおける基礎工事の役目とポイント、工事の流れと費用の目安について解説しています。また基礎工事で使用するモルタルの特徴についても紹介します。
カーポートを作るときの基礎工事は重要
カーポートは、柱と屋根で出来た車庫のことです。カーポートを庭に取り付けると、雨や風、太陽光から車を守れるので、汚れを防ぐ効果があるだけではなく、劣化を遅らせる効果もあります。
カーポートを取り付けるときに欠かせないのが基礎工事です。まずは、カーポートを取り付ける流れと、基礎工事の役目について見ていきましょう。
カーポートを設置するときの基礎工事の流れについて
カーポートを設置する前に、まずは、外構業者に立ち合ってもらい、柱を立てる場所や高さをチェックします。なお、柱の本数は取り付けるカーポートの種類によって異なります。
カーポートの片方だけに柱を取り付けて支える構造だと、穴は2箇所で、両側から支える構造だと、穴は4箇所になります。続いて、カーポートに合わせて穴を掘っていきます。
穴を掘っている途中で硬い岩盤とぶつかることがあるので、特殊なハンマーを使用して岩盤を削ります。カーポートの柱を取り付けるときには、安全面から穴の深さが決められています。
なお、柱を埋め込む深さや穴の広さは、製品によって異なるので、カーポートの種類によって金額が変わる可能性があります。
カーポートをあとから取り付ける工事では、設置する場所がコンクリートの上になることもあります。この作業を行う場合には、穴を掘る準備作業も必要になります。
穴ができたら、柱が水平になるように穴の底にプレートを設置します。プレートの上に柱を取り付けるときには、砂とセメントと水でモルタルを作ります。
モルタルを作る作業では、上手に混ぜることがポイントです。上手に捏ねながら混ぜないと、強度が足りなくなる危険性もあります。モルタル作りは基礎工事のなかでは、穴掘りと並ぶほどの重労働ですが、強度を高めるためには必要な工程です。
穴に立てた柱の周辺にモルタルを流し込んでいきます。それから柱が垂直になっているかを、水平器を使用してチェックします。なおこの作業を行うときには、モルタルはすでに流し込まれています。
モルタルは徐々に固まる傾向があり、モルタルが完全に固まってしまうと柱を動かせないので、正確性と早さが重要になります。カーポートを取り付ける工事では、約4万円から6万円程度の費用が必要です。
もし、コンクリートの打設も行うと、約20万円から30万円程度の費用が追加でかかります。
モルタルを使用した基礎工事について
モルタルの基礎は、セメントに、砂を混ぜて水で捏ねたものです。 粘り気があり施工しやすいのが特徴で、ブロックやレンガの目地に使われたり、コンクリート面の仕上げをしたりするときにも必要です。
ウッドデッキの基礎工事では、施工する位置が土や砂利のとき、基礎石を固めるためにモルタルを使います。地面を固めて、束石やコンクリート平板を並べ、地盤が弱いときにモルタルを使うこともあります。
また、フェンスの柱の基礎工事をするときにも、モルタルは重要です。フェンスの柱を設置するときに、水平かどうかをチェックしてから柱とブロックの隙間にモルタルを流し込みます。
なおモルタルを作るときに、通常よりも水を多めに配合すると、隅々まで行き渡ります。さらに、レンガを積み上げるときにも、モルタルをつなぎとして使えます。
モルタルを使用する長所
モルタルを使用することには、多くのメリットがあります。モルタルにしかない特徴も多いので、しっかり理解しておきましょう。
モルタルは長く使える
モルタルは、水と砂とセメントで作られているので、台風などの強風が吹いても、簡単には傷つきません。そのため、台風が多い地域などではモルタルを基礎工事で使用すると安心できます。
火災になりにくい
モルタルの材料である、水と砂とセメントはすべて燃えにくい材質です。そのため、火災になったときには、住宅の基礎まで燃え広がる心配がありません。また、火事になったときでも、有毒ガスが発生する心配もありません。
コーキングをしなくても良い
モルタルを外壁に使うときには、継ぎ目がないので、コーキングを打つ必要がありません。コーキングを行うと見た目が悪くなる場合もあるので、見た目が良いままで使えることがモルタルのメリットです。
パターンが作れる
モルタルで作れるデザインも魅力的です。あえて平らにせずに陰影を目立たせたり、光沢を付けたりするなど、豊富なデザインのなかから選べます。また、手で作業をするので、独創性も生まれます。
モルタルを工事で使うときの注意点
モルタルには長所だけではなく短所もあります。短所を理解しておくことで対策もできるので、失敗を避けられます。
ひび割れに注意する
モルタルは耐久性が高いもののひび割れしやすく、一度小さいひび割れができてしまうと、少しずつ広がり、やがて大きいひび割れになってしまうので注意が必要です。
モルタルの長所には、燃えにくいという特徴がありますが、水には弱いので、ひび割れができると、隙間から水が入り込み腐食したり、中でカビが発生したりする可能性もあります。
ひび割れができると、再塗装が必要になるので、頻繁にメンテナンスをすることをおすすめします。
現在の壁からモルタルへ変えるのは難しい
モルタルの下地部分の処理は手間がかかるので、現在の壁をモルタルに変えることは難しい作業です。そのため、基本的には新築で作るときのみ、モルタルを使用するようにします。
なお、現在の外壁をモルタルにすることは可能ですが、リフォームの金額が高くなるので、あまりおすすめできません。
福岡市の住宅基礎工事は有限会社 成蹊技研にお任せ下さい。
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