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ー基礎の役割と基礎工事の流れについて知っておくことは大切ー


建物を建設するときに、非常に大切なのが基礎工事です。家を建ててから、基礎工事のでき栄えを確認することは難しいため、工事中に現場をチェックしなくてはなりません。

 

そのため生涯で何回もないマイホームを建設するときには、前もって勉強して基礎のチェックをする必要があります。

 

この記事では、住宅の基礎工事で起きる問題を避けるために、基礎工事の流れと行う作業について紹介しています。

 

建物を支える基礎は大切

建物の基礎とは、建物を下から支える土台のことです。家の重さを地面に流す働きをするため重要です。土台を作る作業を基礎工事といい、いくつもの種類があります。建物によって地盤の硬さや立地条件がかわるため、施工方法は異なります。

 

しかし世界の建物と比べると、日本の住宅は壊れやすいといえるかもしれません。日本では、30年ほどで住宅の建て替えを検討する必要があります。一方、イギリスでは100年、ドイツでは80年、アメリカでは50年が住宅を使用できる目安になります。年数の違いは、家を建てることで経済を活性化してきた社会構造と関係があります。

 

日本の住宅は「新築で建ててから20年が過ぎたら価値がなくなる」といわれています。木造住宅の税法上の耐用年数が22年と定められているためです。基礎工事で使用するコンクリートも、使用できる期間は30年で計算され、それ以上経つと鉄筋が錆びて使えなくなる恐れがあります。

 

良い建物をメンテナンスしながら長く使い、同時に建物の価値も上がっていく海外の考え方とは異なります。

 

近年では日本でも、長く住める住宅の人気が高まりつつあります。長く安心して暮らせる住宅の耐久性において、基礎は非常に大切な部分といえます。

 

基礎工事の流れについて

建て主が基礎工事について知っておくことは大切です。

 

基礎工事は主に8つの作業に分かれています。ここでは地盤を調べる作業から始めて型枠を外すまでの流れを解説します。

 

基礎工事の流れ1 地盤を調べる

基礎工事を始める前には、建物がどの程度の重さに耐えられるか地盤を調べる必要があります。新築で家を建てるときには、これまで調べたことがない土地の可能性もあるため、時間をかけて地盤を調べなければなりません。建物の安全を守るために必ず行う作業となり、新築だけではなく建て替えのときも必要です。

 

地盤に異常がなければ、基礎工事の準備を始めますが、地盤が弱く建物を支えきれないと判断されたときには、地盤を改良しなければなりません。

 

基礎工事の流れ2 囲いを作る

地盤を調べて基礎工事の方法が決まったあとに作成するのが、建物を建てる位置を明確にするためにの仮の囲いです。囲いを作るときには、縄やビニール紐を使用して建物の位置に杭などを打ち、正確な位置が見えるようにします。建物を建てる場所を地面に記して、位置や高さが分かるようにしますが、コンクリーを流したあとには撤去されます。

 

基礎工事の流れ3 土を掘る作業

囲いを作ってから行われるのは、重機を使用して土を掘る工事です。基礎の底になる地盤まで土を掘り進めます。土を掘る作業は一度に行わず、数回に分けて土留め作業や排水作業と一緒に行われます。

 

土を掘る作業は、基礎工事の流れのなかでも時間がかかる作業のひとつです。もし地面のなかに配管が見つかったときには、機械ではなく手掘りをして、丁寧に掘らなければならないため余計に時間がかかります。

 

基礎工事の流れ4 砕かれた石を敷き詰める

次に行われるのは、建物の基礎を作る場所に細かく砕かれた石を敷き詰める作業です。砕かれた石を敷き、地盤を固めて建物が沈まないようにします。専用の機械を使って圧力をかけて固めることで、石の密度が高まり地面がより頑丈になります。

 

なお、作業中の圧力によって地盤沈下が起きないように、作業をするときは丁寧に行います。

 

基礎工事の流れ5 捨てコンクリートの使用

地盤を固めてから、建物の位置を記し、建設スタッフの作業がしやすいようにコンクリートを流していきます。このときに流すコンクリートのことを、捨てコンクリートといいます。建物が頑丈になるわけではありませんが、工事を進めていくうえで大切な作業です。

 

基礎工事の流れ6 鉄筋や型枠を組み立てる

基礎には鉄筋コンクリートを使用するため、鉄筋を組み立てる作業をしなければなりません。この作業は基礎を頑丈にする大切な工程で、法律によって作業に細かい決まりがあります。コンクリートを流す必要があるため、捨てコンクリートをしたときを参考に型枠を作っていきます。

 

基礎工事の流れ7 コンクリートを流す

型枠を作ってから行われるのが、コンクリートを流す作業です。まずは基礎の元になる部分へ、コンクリートを流します。元になる部分が乾いたら、基礎の内側に型枠を組み、さらにコンクリートを流していきます。コンクリートを流したあとには、振動機を使用して、コンクリートの隙間をなくしていきます。

 

基礎の元が乾くまでには時間が必要です。3日から1週間ほどで歩けるくらいの硬さになります。完全に乾くまでには、1ヵ月ほど待たなければなりません。

 

基礎工事の流れ8 養生と型枠の解体

基礎部分にコンクリートを流して、乾いたら工事が完了しますが、ビニールシートをコンクリートに被せて基礎の養生をしなければなりません。養生することによって温度や湿度を一定に保ちながら、コンクリートを雨風から守ります。

 

コンクリートの強度は、初めから強いわけではなく、強さを増すためには時間がかかります。強くなるまでの時間は、夏は3日、冬は5日が目安になるでしょう。

 

基礎工事にかける金額は削らない

基礎は建物の土台となり、耐久性や耐震性を上げるために大切な場所です。基礎工事の金額は土地や業者によって異なりますが、目安では1平方メートル当たり20万円程度といわれています。少しでも金額を安くしようと思い、費用を削ると、建物の耐久性や耐震性に影響を及ぼしかねません。地盤が変化したときなどは、あとから基礎を補強することもありますが、元の基礎が丈夫でなければ補強しても弱いままです。

 

基礎を補強するときは、その上の建物にも影響が生じます。基礎工事にかかる金額を少しだけ削れたとしても、あとから莫大な金額が必要になってしまうケースもあります。そのため、金銭面と安全面の両面から考えても、基礎工事の金額を削らない方が無難といえるでしょう。

福岡市の住宅基礎工事は有限会社 成蹊技研にお任せ下さい。


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