新着情報

ー基礎工事で用いられるベタ基礎の長所と短所についての紹介ー


家と地面をつなぐためには基礎を作る必要があり、基礎を作るときには鉄骨やコンクリートを使用します。基礎を作る理由は、建物を支えて、地面に建物の重さを効率的に均等に移すためです。また湿気が住宅に入らないようにガードする役割もあります。

 

基礎工事で用いられるのが、ベタ基礎と布基礎です。以前は新築住宅の基礎工事をするときには、布基礎の人気がありましたが、ここ数年ではベタ基礎の人気も高まっています。ベタ基礎は耐震性が高く、湿気やシロアリの対策ができる利点があります。しかし布基礎も安価に施工できることから、今でも根強い人気があります。この記事では、基礎工事をするときのベタ基礎の特徴や利点について紹介しています。

 

基礎を作るときのベタ基礎とは

ベタ基礎とは基礎工事の方法の一つで、底板を鉄筋コンクリートで作っていきます。床下全体で建物の重さを受けとめられます。地面をコンクリートで塞げるので、湿度が低くなり、シロアリの被害も減らせます。

 

ベタ基礎よりも古い工法に布基礎があり、鉄筋コンクリートの基礎を柱や壁などの下に打ち込んでいきます。面で支えるベタ基礎と比べると、布基礎は線で支えます。なお、基礎工事で布基礎を採用するときに、底の面にコンクリートを施工する場合もありますが、これは湿気を防ぐことを目的としており、建物を支えるためではありません。

 

ベタ基礎と布基礎は異なる

基礎工事のベタ基礎と布基礎は、形状以外にも異なる部分があります。根入れの奥行や底板の厚さなどの違いがありますが、法律で定められた基準であり専門的な分野になります。ただし、基礎工事の工法を選ぶときには違いを知っておくと良いでしょう。

 

例えば、根入れの奥行とは基礎部分が地面に埋まる深さのことです。木の根が深く張るほど樹木が倒れにくくなるように、根入れを深くすれば基礎も安定します。

 

根入れの奥行の基準は、ベタ基礎で120ミリ以上、布基礎は240ミリ以上が目安です。布基礎では根入れの深さを大きくするように決められていますが、布基礎は線で支える造りになっているので、より深く根入れして安定させる必要があります。

 

基礎の底板の厚さも異なります。基礎の床面には板があり、建物の重さを地盤へ流す働きをします。底の板の厚さはベタ基礎で120ミリ、布基礎では150ミリ以上です。ベタ基礎は面で建物を支える造りのため、圧力が分散されやすく、厚みも薄くて大丈夫です。またベタ基礎の底にも鉄筋を入れるので、底板が薄くても強さは十分に保たれます。

 

基礎工事でベタ基礎を用いる長所と短所

基礎工事でベタ基礎は、耐震面で効果があり、多くの建築会社が用いている方法です。また湿気やシロアリ対策もできるなど利点の多いベタ基礎ですが、施工金額が高く、寒い土地には向かないと言われています。

 

ベタ基礎一番の長所は、なんといっても耐震面で安定していることでしょう。立ち上がりの場所だけではなく、底板の部分にも鉄筋が使用されており、耐久面で安心できる造りになっています。建物の重さを基礎全体で支える造りなので、力を分散させやすい特徴があります。そのため、一部分だけに大きな負担がかからなくなります。

 

ベタ基礎は耐震面だけではなく、湿気やシロアリ対策にも優れています。基礎工事でベタ基礎を用いると、立ち上がりの部分を全体的にコンクリートで覆えます。柱などの木造部分が地面から離れているので、湿気やシロアリからガードされます。もちろん、ベタ基礎といっても鉄筋やコンクリートの量や質、精度や強度には注意を払わなければなりません。

 

基礎工事でベタ基礎を用いる短所は、金額が高い点です。立ち上がりの部分と底面に十分な量の鉄筋とコンクリートを使うので、材料費が布基礎と比較すると高くなります。またベタ基礎は、残った土が布基礎よりも多いことも、金額が高くなる原因です。

 

さらにベタ基礎は、寒い土地には向いていないとも言われており、冬に地中が凍結すると基礎が持ち上がり、建物にひびが入る恐れがあります。この問題を回避するには、凍らない深さまで基礎を埋める必要がありますが、気温が高い土地よりもコンクリートや鉄骨を使う量が多いため、更に多くの金額が必要になります。そのため寒い土地では、基礎工事でベタ基礎が用いられにくい傾向があります。

 

ベタ基礎を安心して使うためには補強する基礎工事が必要

ベタ基礎は建物の重さを支える上で大切なので、長い間安定性を保たなければなりません。そのためには、定期的な点検や整備が重要です。定期的に基礎の状況をチェックして、ひび割れや浸水がないかどうかを確認しましょう。

 

技術的に安心できるのは補強の基礎工事です。住宅の基礎は、30年から40年という長い時間に渡って使用可能ですが、適切な補強の基礎工事をすれば、半永久的に強さ維持できるので、施工が早ければ早いほど利点が増え、新築にもおすすめできます。

 

基礎工事を行うときには布基礎とベタ基礎のどちらが良いのか

基礎工事のときには、布基礎よりもベタ基礎のほうが良いと思いがちですが、布基礎でも掘る深さや鉄骨とコンクリートのバランスを保つことで、十分な強さに保てます。また工事にかかる時間は、布基礎もベタ基礎もほぼ変わりがありません。そのため、基礎工事をするときに、布基礎とベタ基礎のどちらを用いるかは、地盤の強さや土地の状態、予算などで決める必要があります。

 

また、建設業者によっても、布基礎とベタ基礎のどちらが得意かに違いがあります。基礎工事を行うときに、同じ工法を採用しても建設業者によって仕様が違うので、工事を依頼するまえに時間を取って調べて、安心できる建設業者に任せると良いでしょう。

 

日本の住宅で基礎工事をするときに用いられる方法には、住宅を点と線で支える布基礎と面で支えるベタ基礎の2つに分かれます。通常は、金額面では布基礎、耐震面や湿気、シロアリの被害を防ぐためには、ベタ基礎が良いと言われていますが、両者にはそれぞれ長所と短所があります。

 

そのため、住宅を建てるときは、信頼できる建築会社を選び、地盤の強さや土地の状況、予算など幾つもの観点から、適した基礎工事の方法を選択することを心がけましょう。

福岡市の住宅基礎工事は有限会社 成蹊技研にお任せ下さい。


会社名:有限会社 成蹊技建

住所:〒819-1583 福岡県糸島市三雲667-2

TEL:092-324-8430 
FAX:092-322-0045

営業時間:7:00~17:00

pagetop