ー基礎工事の補強をすべき理由と工事の種類や注意点についてー
住宅を根本から支える基礎は、長い間住むうちに劣化していきます。そのため、基礎工事の補強を行い、耐震強度を高めなければなりません。基礎工事の補強には、幾つもの種類があり建物によって異なるので、我が家にはどのような基礎工事の補強が必要なのか、知る必要があります。
この記事では、基礎工事の補強の種類や、補強しないと起きる問題について紹介しています。
基礎工事の補強はなぜ重要か
建物にとって基礎は、住宅を支える大切な役割を担っています。そのため、基礎部分にひび割れが生じてしまうと、地震が発生したときに家が崩れる危険があります。
特に日本は地震が多いので、大きな地震が起きるまえに、住宅の基礎工事の補強を済ませておくと、長い間安心して暮らせます。基礎工事の補強を行う目的は、基礎を強めて建物が倒れないようにするためです。通常は地震による揺れと重さが、柱と土台を通して基礎に伝わり、基礎が圧力を受け止めて地盤に流すことで、建物が倒れずに済みます。
しかし基礎が劣化していて、弱くなっていると、地震の揺れに耐えることができず、建物が倒れる恐れがあります。補修をすることで、基礎の劣化を防ぎ、耐震性を高めるためことが可能になります。そのため、定期的に点検して、弱っている部分は基礎工事の補強を行うことが大切です。
基礎工事の補強をしないと起きる問題
通常基礎の寿命は約30年と言われていますが、状況次第では寿命がさらに短くなることもあるので、早めに基礎工事の補強をするようにしましょう。
基礎のなかには、鉄筋が含まれているので、基礎工事の補強を行わないと、基礎にひび割れが生じて鉄筋に雨水が浸透し、サビが生じる可能性があります。鉄筋がサビることで、弱くなるだけではなく、基礎のコンクリート部分に対して圧力がかかるため、家が傾いてしまったり、崩れる危険性もあります。また雨水が基礎のなかに入るため、染みになる危険性もあります。染みができると基礎の強度が弱まる可能性もあり、ひび割れがさらにひどくなり、深刻な影響を住宅に与えることになります。
我が家がベタ基礎か布基礎かで工法が変わる
住宅の基礎には、ベタ基礎と布基礎の2つのタイプがあります。ベタ基礎は、基礎全体を鉄筋コンクリートで固め、面で家の圧を受け止めます。壁の部分だけではなく、床下全体にコンクリートを流すので丈夫に造られます。仮に地盤沈下が起きたときでも、全体的に沈下するので、住宅が傾く恐れはありません。そのためベタ基礎は、重い建物や、地盤が弱い土地に建てるときに採用されます。
一方で布基礎は、外壁や内壁に沿った部分だけに、鉄筋コンクリートで作るので、線で建物を支える造りです。
床下は土のままか、薄いコンクリートを流しているだけです。ベタ基礎が布基礎よりも、耐久面や耐震面で安心できるので、近年ではベタ基礎を選ぶ人が増えています。傾いた住宅の基礎を補修するときに、基礎の種類によって工法が異なるので、よくチェックしておきましょう。
基礎を強くする工事の種類について
住宅の基礎を再び作り直すことで、基礎を強くする方法を用いると、新しく強い基礎にリフォームでき、耐震性だけではなく、家の傾きも防止できます。耐震性や耐久性を高めたい人や、築年数が長くなり劣化した基礎を戻したい人におすすめの施工方法です。しかし、他の方法と比べると、金額や施工期間が一番かかり、建物の大きさによっては、数百万円の金額を準備しなければなりません。
既存の基礎の周りに、鉄筋コンクリートを追加して補強する方法もあります。古い家ではコンクリートを流して終わりという建物もあるため、鉄筋コンクリートで補強することで強度が高まります。また、基礎が弱い部分だけに施工するので、基礎全体を作り直す作業と比較すると金額が安くなります。しかし金額が安くなるとはいえ、耐震性や耐久性は完全とは言えません。
建物の大きさによりますが、50万円から150万円が工事金額の目安になります。
基礎を部分的に補修する方法もあり、基礎のなかでひびが発生した場所に樹脂を注入して、表面にモルタルを塗り目立たなくさせます。基礎のひびを放っておくと、その部分から雨水が染み込み、鉄骨を腐食させて基礎全体が劣化します。樹脂でひびを埋めることで、基礎の劣化を防げます。金額は数万円から20万円程度で済みますが、ひびを補修するだけなので、基礎が強くなるわけではなく、劣化した基礎の応急処置といった感じです。
基礎工事の補強をする方法
基礎でひび割れを発見したときには、ひびを樹脂で埋めて、その上から特殊な樹脂や特殊な繊維を使用したシートで覆い強度を高める方法です。最後に表面をキレイに均せば終了です。基礎の表面にシートを貼るので、基礎が強くなり、耐震性がアップします。
建物の大きさによりますが、50万円から150万円が工事金額の目安です。
布基礎からベタ基礎に変えるときの注意点
布基礎からベタ基礎にする工事では、1階の床や壁をすべて取り外して、基礎を直接施工します。そのため、解体や復旧にかかる金額が高くなります。全体の金額は100万円から300万円と言われています。基礎を補強するときにも、土を掘り出したり、石を敷き詰めたり、転圧したり、防湿フィルムを敷く作業、配筋作業、型枠の取り付け、コンクリートを流す作業など多くの工程をこなさなければなりません。
布基礎からベタ基礎に変えるときの金額は、面積によって異なりますが、他の方法と比較すると高くなりがちです。配管を移動させる場合もあるので、基礎工事にかかる時間は長くなりがちです。また、復旧するときにも全面的に作業することになります。
まとめ
基礎は住宅の耐震性や耐久性に関係する大切な部分です。基礎が弱いと土台と柱が重さに耐えられず、沈んでしまったり、建物が基礎から落ちてしまう危険性もあります。
建物の耐震性を保つためには、基礎を補強することに加え、建物全体の強度を高めなくてはならないので、基礎だけを強くすれば良いというわけでもありません。建物を全体的に強くするために、リフォーム業者に頼んで診断してもらい、補強工事など建物の耐震計画を立てることが大切です。
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