新築住宅の基礎工事で着工前にチェックしたいことはあるのか
新築住宅の基礎工事はとても重要な工事です。
どんな地盤にどんな工法で基礎工事が行われているのかをきちんと知っておくことが必要です。
建物ができてからでは確認できないことですので、着工前に知っておくべきこと、チェックしたいことについて詳しく見ていきます。
新築住宅の基礎は地盤によって様々な基礎の種類がある
まず、新築住宅の基礎を作るには、地盤によって様々な基礎の種類があり、工法が異なります。
基礎には、「ベタ基礎」「布基礎」「SRC基礎」などのいろいろな種類があります。
例えば固い地盤が近くにある場合は「ベタ基礎」を作ることが多くなっています。
広い面積にコンクリートを流し込んで一面で建物の重量を支えます。
コンクリートを広く流し込んで打設するのが特徴です。
そしてまた、固い地盤まで深い場合は、逆T字状の鉄筋コンクリート入りの基礎を打ち込んで「布基礎」を作ります。
さらに、固い地盤が5m以上の深い場所にある場合には、深く掘って杭を打ち込む「杭基礎」を作ることになります。
家を建てる土地が固い地盤が近いのかによって、基礎の種類が異なりますので、どんな地盤でどんな基礎が作られるのかを着工前に細かく確認しておくことが大切です。
新築の基礎を作る際には地盤調査が行われる
基礎を作る際にはどんな地盤なのかを調べる地盤調査がまず行われます。
家の重量を支えられる地盤となっているのかが調査されます。
地盤の強さは、「地耐力」で表され、どのくらいの建物の重さに耐えられるのかといった荷重や地盤沈下に耐えられることを調査。
「地耐力」の数値が低く基準に足りない場合は、地盤改良をして「地耐力」を上げることになります。深くまで軟弱な地盤が続く場合は「杭基礎」などが行われるようになるでしょう。
多く行われるベタ基礎!床一面のコンクリート打設による安定性
日本の多くの場合の新築住宅は、ベタ基礎が施工されることが多いでしょう。
ベタ基礎のメリットは、一面をコンクリートで覆って基礎を作り、安定性が高いことです。地震や地盤沈下にも強くなります。
また、家の下の地面を一面覆っていますので、シロアリや湿気を防ぎやすいメリットもあります。
ただ、コンクリートを多く流し込み打設しますので、布基礎などに比べると費用が高い傾向です。
しかし、コスト面でのデメリットはありますが、コンクリートの広い打設によって安定性が生まれますので、多くの新築住宅の基礎工事に使われています。
ベタ基礎の基礎コンクリート打設前のチェックが大事
ベタ基礎では基礎コンクリートで支えますのでコンクリートの打設作業が大事です。
そして、そのコンクリートを打設する前にきちんとチェックしておくことが実はとても大切なことと言えます。
基礎のコンクリートを流すための枠組みの位置が合っているのかや、立ち上がり幅が大丈夫かなどをチェックすることが大切です。
鉄筋にコンクリートのかぶりが多く行われているのかをチェック
鉄筋からコンクリートまでのかぶりの厚さも40mmは必要と言われています。
しっかりコンクリートがかぶっていないと、鉄筋はさびてしまう特徴があり、耐久性に影響します。
鉄筋がさびて膨れてコンクリートがひび割れを起こす可能性があるため注意が必要です。
しっかりコンクリートがかぶっているかをチェックする必要があります。
また、基礎と土台を繋ぐアンカーボルトの不足がないのかや型枠内部がきれいになっているのかもチェックしておくといいでしょう。
コンクリートの粘度や均等に流し込まれているのかも大事
そして、コンクリートを実際に流し込む場合には、最初の柔らかいコンクリートを捨てて、きちんとした粘度があるコンクリートを使わなければなりません。
コンクリートが柔らかすぎていないかをチェックしたり、バイブレーターで振動させながら均等にコンクリートが入っているのかを見たりする必要もあるでしょう。
大事なコンクリート打設ですので、様々なチェック項目があります。
また、基礎工事のコンクリートもいろいろな数値の強度がありますので、数値の確認させてもらえればいいでしょう。
新築住宅の基礎工事のコンクリート打設などの確認は現場で行うのがおすすめ
基礎工事ではコンクリート打設などで多くのチェックポイントがあり、できれば現場でチェックしてみるのがおすすめです。
画像などを記録に残しておくのもいいでしょう。
ただ、専門的な内容も多くあり、自分で確認するのは難しい点もあるでしょう。
その時には現場の職人にいろいろ聞いてみるのもいい方法です。
実績のある基礎業者に施行してもらい、信頼のおける関係を築くことでいろいろ確認できるといいでしょう。
また、これらの内容は、基礎の設計図「基礎伏図」に全て掲載されていますので、可能な場合は見せてもらうのもいい方法です。
図面通りに施工されているのかを現場で実際に確認できれば確かと言えるでしょう。
新築住宅の基礎工事はコンクリート打設前などに細かくチェックしたい!
新築住宅の基礎工事について、着工前にチェックしたいことをご紹介しました。
基礎ができてしまうとどのように作られたのかがわからないことが多くなります。
作られる過程が大事ですので、チェックできればいいでしょう。
まずどんな地盤でどんな基礎が作られるのかを着工前に確認しておきましょう。
ベタ基礎が行われることが多いのですが、その際には基礎コンクリートの打設が重要です。
コンクリート打設の前にしっかりチェックしておくことで安心できます。
基礎工事に関心を持って、何が大事なのかを知っておくといいでしょう。
新築住宅を建てる機会はそれほど多くありませんので、基礎の工程ごとの意味合いもきちんと理解しておくことがおすすめです。
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