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ー基礎工事の工程を徹底解説|はじめての家づくりでも安心できるポイントー


基礎工事の工程を理解するメリット

マイホームづくりを考え始めると、間取りやデザインに目が行きがちですが、実は見えない部分である基礎工事こそが家の寿命を左右します。基礎工事の工程をある程度理解しておくことで、現場の進行状況が把握しやすくなり、疑問や不安をそのままにせず質問できるようになります。また、業者との打ち合わせでも話がかみ合いやすくなり、「ちゃんとした工事が行われているのか」という不安も軽くなります。専門的な知識を完璧に覚える必要はありませんが、ざっくりとした流れを知っておくだけでも、家づくりへの安心感は大きく変わってきます。

基礎工事の主な工程の全体像

基礎工事は、大まかにいくつかのステップに分けて進んでいきます。工程ごとの意味や目的を知っておくと、どの段階でどんなチェックをすべきかもイメージしやすくなります。

1. 位置出し・遣り方(やりかた)

最初に行われるのが、建物の正確な位置と高さを決める「遣り方」です。敷地に杭や板を立て、図面どおりの寸法が出るようロープを張って基準線を作ります。この作業がずれていると、建物全体が予定と違う位置に建ってしまうため、とても重要な工程です。

2. 根切り(掘削)と残土処分

遣り方が終わると、ショベルカーなどを使って地盤を掘り下げる「根切り」を行います。基礎の形状や深さに合わせて土を掘り、不要になった土は残土としてトラックで運び出します。掘り方が雑だと基礎の厚みが均一でなくなり、強度に影響する可能性があるため、丁寧な作業が求められます。

3. 砕石敷きと転圧

掘削後の地盤に砕石を敷き詰め、プレートコンパクターなどの機械でしっかりと転圧します。砕石層を均一に締め固めることで、基礎全体を支える地盤の安定性が向上し、不同沈下を防ぐ効果が期待できます。工事現場を見学すると、地面がきれいに平らになり、白っぽい砕石が広がっている様子が確認できるはずです。

鉄筋コンクリート基礎をつくるための工程

地盤の準備が整ったら、いよいよ鉄筋コンクリートの基礎本体をつくる工程に進みます。この段階は、強度や耐震性に直結する重要な作業が続くため、図面通りに施工されているかどうかが特に大切です。

4. 防湿シート敷きと捨てコンクリート

砕石の上には、防湿シートと呼ばれるビニールシートを敷いていきます。これは地面から上がってくる湿気が建物の内部にこもらないようにするためのもので、重ね代を十分に取り、破れがないように施工します。その後、基礎の正確な位置を決めるために、薄くコンクリートを流す「捨てコン」を打設することも多くあります。捨てコンは構造的な強度を高める目的ではなく、墨出しや型枠の精度を上げるための下地と考えると分かりやすいです。

5. 配筋工事(鉄筋組み)

続いて行うのが、鉄筋を組み立てる配筋工事です。鉄筋はコンクリートと一体になって力を受け止める骨組みのような役割を持ちます。建築基準法や構造計算に基づき、鉄筋の太さや本数、間隔などが細かく決められており、その通りに組まれているかが強度を左右します。現場では、かぶり厚さを確保するためのスペーサーを置いたり、結束線で鉄筋同士をしっかり固定したりと、見えない部分で多くの工夫が行われています。

6. 配筋検査と是正

配筋が完了した段階で、現場監督や第三者検査機関による配筋検査が行われます。図面どおりの鉄筋量が確保されているか、定着長さは足りているか、アンカーボルトの位置は適切かなどをチェックし、不備があれば是正します。このタイミングで写真記録を残してもらうと、完成後に見えなくなってしまう部分を確認できるため、施主にとっても安心材料になります。

7. 型枠組みとレベル調整

検査をクリアしたら、コンクリートを流し込むための型枠を組んでいきます。型枠は基礎の形を決める重要な部分であり、曲がりやガタつきがあると、出来上がりの寸法や水平レベルに影響します。レーザー墨出し器などを使ってレベルを確認しながら、ズレや歪みがないよう慎重に固定していきます。

コンクリート打設から養生・型枠解体までの工程

型枠と鉄筋の準備が整ったら、いよいよコンクリートを流し込む工程に入ります。ここからは、天候や気温の影響も受けやすく、職人の段取りと判断力が問われる場面が続きます。

8. コンクリート打設と締め固め

生コン車で運ばれてきたコンクリートを、ポンプ車やシュートを使って型枠内に流し込んでいきます。同時に、バイブレーターで内部を振動させて余分な空気を抜き、隅々までしっかり行き渡るように締め固めます。打設中は、打ち継ぎ面ができないよう、途切れなく流し込んでいくことがポイントです。天候が急変した場合には、ブルーシートで養生するなどの対応も行われます。

9. コテ仕上げとアンカーボルトの最終確認

打設が一通り終わると、基礎の天端をコテでならして平らに仕上げます。この仕上がりの精度が悪いと、のちの土台据え付け時に調整が必要になり、手間やコストが余計にかかることもあります。また、柱や土台を固定するためのアンカーボルトの位置や高さも、このタイミングで最終確認します。

10. 養生期間と型枠解体

コンクリートは打設してすぐに固まるわけではなく、時間をかけて徐々に強度を増していきます。そのため、一定期間は型枠を外さず、直射日光や急激な乾燥を避けるよう養生を行います。気温が高い時期や低い時期には、散水や保温シートなどで環境を整えることもあります。所定の強度が確認できた段階で型枠を解体し、基礎の形がはっきりと現れてきます。

基礎工事の工程で施主がチェックしたいポイント

ここまで見てきたように、基礎工事は多くの工程が積み重なって成り立っています。すべてを細かく把握するのは難しくても、いくつかのポイントを押さえておけば、施主として安心して工事を任せやすくなります。

工程表と写真で進捗を共有してもらう

まずは、着工前に全体の工程表をもらい、基礎工事のおおまかな流れと期間を確認しておくことが大切です。あわせて、各工程で現場写真を撮影してもらい、あとからでも確認できるようにしておくと安心です。特に配筋や捨てコン、防湿シートなどは完成後には見えなくなってしまうため、写真記録が残っていると将来のメンテナンスや売却時にも役立ちます。

疑問や不安はその場で質問する

もう一つ大事なのは、気になることをそのままにしない姿勢です。工程の名称や目的が分からないときは、「これはどんな意味がある作業ですか?」と気軽に聞いてみましょう。きちんと説明してくれる業者は信頼できますし、コミュニケーションが円滑になることで、結果的にトラブル防止にもつながります。基礎工事の工程を理解しながら家づくりを進めていくことで、自分の家に対する愛着もより一層深まっていくはずです。

福岡市の住宅基礎工事は有限会社 成蹊技研にお任せ下さい。


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