建築現場では、基礎工事を行ってから実際の建物の建築に取り掛かります。
基礎工事は、まずコンクリートで建物の基礎を作る重要な作業です。
実際に基礎工事ではどんな人がどのような作業を行っているのかを知らないことが多いでしょう。
基礎工事の職人について、そして資格や求人についてご紹介します。
基礎工事は誰がやるのか？
まず、基礎工事は誰がやるのかを知らないという場合も多いでしょう。
大工さんがそのままやっているのではと思う場合がありますが
基礎工事は基礎屋と呼ばれる基礎工事の職人が行っています。
基礎工事だけを専門とする職人がいることを知っておいてください。
建設に関わる職人とは
ここで、建設に関わる職人にはどんな職人がいるのかについてもご紹介したいと思います。
とても多くの種類の職人がいますので、知っておくといいでしょう。
土工事職人、基礎工事の職人（基礎屋）、足場工事職人、とび職、鉄筋工、大工工事（型枠大工）、
外壁職人、左官職人、内装職人、塗装職人、配管工、電気工事、外構職人などいろいろな職人がいます。
基礎工事の職人とは？
基礎工事は基礎屋と呼ばれる職人が行います。
基礎型枠を持っている職人で、測量技術や地盤改良の知識、型枠工事の知識、
コンクリート打設の知識、配筋の知識、図面を読み取る知識、水道工事などとの連携など
様々な専門的な知識が必要とします。
基礎・鉄骨を組み立てることになる基礎工事ですが、細かく分けると
土工事職人、基礎工事職人、とびといった職人が仕事をしていると言えるでしょう。
それぞれにご紹介しますと、土工事職人は、ダム、道路、港湾、ビル建設、土地造成などの現場で、
ブルドーザーや油圧ショベル、クレーン、ダンプなどの建設重機を使って仕事をします。
専門的な大きな重機を操作する職人となります。
そして、基礎工事職人（基礎屋）はというと、建物の基礎となる部分を工事する職人です。
橋梁などの大規模な建造物の基礎も作る場合もあります。
基礎は安全な建物を建てるために重要な部分で、建物が沈んだり、
転倒や移動したりしないように建物の重さを地盤にしっかり伝えるのが目的です。
そして、基礎には主に「直接基礎」と「杭基礎」などがありますので、知っておくといいでしょう。
また、足場工事職人は、一般住宅専門に足場を組む職人です。
一般住宅の足場を組立、解体を専門に行います。
とびはというと、ビルやマンションなどの高所の作業を専門にする職人です。
建築前の仮囲いの設置から、現場の安全管理
またクレーンで高所に上げられる鉄骨の組立などを行います。
基礎工事の職人となるには？「基礎施工士」の資格もおすすめ
こうした基礎工事の職人、基礎屋になるには未経験でも可能ですが
実務経験を積むことで「基礎施工士」の認定資格を取ることができます。
これによって基礎工事の「場所打ちコンクリート杭工事」に関する技能が認定されておすすめです。
「場所打ちコンクリート杭工事」とは地盤状況に合わせて現場造成杭を行い
現場での適切な判断が行えるようになる知識と技術を必要とする工事です。
新「基礎施工士」の資格について
また、最近では新「基礎施工士」の資格制度を発足させていることも注目されています。
基礎構造に関する近年の課題から、より基礎の施工技術力のアップを目指し
技術者の育成が検討されていると言えます。
基礎の施工に関する専門的な技術の拡大を目指し
より広範囲で高度な能力を持つ基礎施工士が求められています。
「既成杭施工管理技士」を統合して新「基礎施工士」として2015年から発足。
将来的には基礎工法全体を総括した資格として「基礎施工士」が考えられているものです。
「既成杭施工管理技士」とは
ここであらためて「既成杭施工管理技士」についてもご紹介します。
基礎の中でも杭基礎は材料や施工法が様々あり
これまでは「基礎施工士」の資格と分かれて存在した資格でしたが
同じ「基礎施工士」の資格に新しく統一されています。
また、現在土工職人やとびと分類される基礎施工の職人も広く
「基礎施工士」と考えられるような流れになってきています。
基礎施工に携わる専門的な職人を「基礎施工士」として広く考える動きに今後はなりそうです。
基礎の施工技術力の確保・さらなる向上、技術者の育成が期待されています。
基礎工事の職人の求人は？
さて、基礎工事の職人の求人ですが、未経験からの募集が多くなっています。
未経験でも経験を積むことで仕事ができておすすめです。
チームで仕事をしますので、指示を受けて教えてもらいながら作業ができていいでしょう。
仕事内容は、地面の掘削や埋め戻し、型枠を組み立ててコンクリートを流し込んだり
型枠の解体をしたり様々な仕事があります。
それぞれの作業で専門性がありますので、未経験でも経験を積んで専門性を磨くことができます。
未経験から手に職をつけたい人におすすめです。
基礎工事をメインに親方として独立することも可能に
また、こうした基礎工事を行う職人の場合には
経験を積んでスキルを磨くことで管理者のポジションになると、親方として独立することも可能です。
基礎に関する知識、工事を担当する仕事では、独立を目指すこともできます。
基礎工事を行う職人は、建物の安全性がかかっていますので手を抜くことはできません。
責任感が強く、仕事に取り組めるのであれば未経験からでもチャレンジしてみるといいでしょう。
基礎工事の職人はより専門的に広範囲の知識と経験が必要に！
基礎工事の職人についてご紹介しました。
基礎工事は、基礎屋と言われる専門的な職人が行います。
そして、最近では、「基礎施工士」という資格も注目されています。
建物の安全性を守る大切な仕事ですので、基礎工事の職人の責任は重大と言えるでしょう。
基礎に関しては、土工職人やとび、杭施工なども関わってきますが
幅広い知識と経験を持つ人がこれからは必要となります。
基礎の設計と施工に関する両方に知識を持つことも必要になるでしょう。
より安全性を高めるために、基礎に関する幅広い知識と経験や技術を持つ人の求人が増えてくるでしょう。